psycho lab. examination

正等世界調査−結果


調査期間 : 2002年4月1日−2002年6月31日23時59分
回答者数 : 51人(男性 : 26名、女性 : 25名)
平均年齢 : 全体 24.31歳(標準偏差 7.59)、男性 23.5歳(標準偏差 7.86)、女性 25.16歳(標準偏差 8.02)

スコア平均 : 全体 11.59、男性11、女性12.2

正等世界とは、ポジティブなコメントにはポジティブな(たとえば、「この世の中では努力はいつか報われるようになっている」)、ネガティブなコメントにはネガティブな(たとえば、「この世の中では悪いことをしたものは必ずその酬いを受ける」)、そういう結果が伴うのがこの世の中なんだ、と認知する傾向のこと。社会心理学の概念です。

今回使用した尺度は日本で作成されたもので、たった4項目でその傾向を見ることが出来る、というものでした。得点がとり得た値(スコア)は最低で4、最高で20でしたので、今回の51人に限ってみれば、まあ、だいたい真ん中くらい、つまり、普通くらいにそう評価してる、と判断できます。

こういうのは年齢間で比較したり、社会・文化が違うところで比較してみたり、男女で比較してみたりすると効果が出てきます。今回のも、女性のほうがより平均に近い値ですね。たった1ポイントくらいしか違わないじゃない、とか思ってはダメ。これは見逃してはいけません。

といいつつも、ネット調査自体は信頼性がとても低い(と、東大大学院の先生からじかに聞いた。ちょっとがっかりした(^^;))ので、これをそのまま一般化してはいけませんが…。

参考文献:今野裕之, 堀 洋通, 正等世界信念が不公正判断に及ぼす影響について, 1998, 筑波大学心理学研究