Qualify of psychology.

音楽療法士 Specialist for Music Therapy.


音楽療法士は、音楽という身近なものを使いながら心理的アプローチを試みるという、1997年スタートの新しい資格制度です。

そのバックボーンには音楽の知識はもちろん、心理学の知識も多分に要求されます。

資格をとるには…。


まず、旧来までのシステムを説明しましょう。

これまでは、学会などが主催する講習会やセミナーに参加して、音楽療法を一通り勉強し、臨床経験を積むことが求められていました。これには、指導者からのスーパービジョン経験や、研究発表経験なども必要で、これらをポイント換算し、1000ポイントに達した時点で、音楽療法士になるための資格審査を受けることができる、とこうなっています。

この資格審査では、知識、今までの講習会などへの参加状況、臨床経験、研究発表などの面でまず書類審査がされ、その上で、面接が行われます。この結果、合格となれば、音楽療法士として資格認定されます。

これが今までのケースなのですが、2001年度からは、大学などでカリキュラムとして学んだ人に対する筆記試験も開始されました

このシステムではまず、大学や専門学校で、音楽や心理学について体系的に勉強をします。ここで間違えてはいけないのは、この場合の専攻は心理学ではなく、あくまで芸術科だということです(つまり、音大などに所属することになる)。カリキュラムとして音楽療法を学び、その教育機関を修了後、筆記試験を受け合格すると、まず、音楽療法士(補)として認定され、その後、3年間の実務経験をすると、音楽療法士として認定されます。

音楽療法士の資格は5年に一度、更新することを求められます。この辺は臨床心理士などとシステム的には同じです。

その他のこと。


■ 資格の認定は日本音楽療法学会が行います。

■ 詳細は日本音楽療法学会にお問い合わせください。

■ 内容や認定方法には変更がある場合があります。