Qualify of psychology.

産業カウンセラー Counselor for industrial.


2001年9月までは厚生労働省認定という公的な性格を持っていた資格(厚生労働省が「技能審査」制度を廃止したため、現在は協会独自の認定制度になっています)、それが産業カウンセラー制度で、会社など、職場のメンタルヘルスを守る、大事な存在といえます。

心理学的手法で「働く人」が悩んだときにサポートする、そんな人たちです。

資格をとるには…。


産業カウンセラーはその試験により、初級、中級、上級の3つに分けられます。なおそれぞれの試験は、初級・中級が年に1回、上級が3年に一回行われています。

受験資格はそれぞれ、

初級試験:大学で心理学関連領域を学び卒業した、通算4年以上のカウンセラー経験がある、20歳以上で産業カウンセリング講座を修了した

中級試験:大学院で心理学関連領域の修士学位を得た、カウンセリング経験が10年以上ある、初級試験合格後、通算4年以上のカウンセラー経験がある、または初級合格後、3年以上が経過した上で研修等を修了した

上級試験:大学院で心理学関連領域の博士学位を得た、または初級試験合格後、通算13年以上、中級試験合格後、4年以上のカウンセラー経験がある人

とされ、それぞれの試験で、学科試験と実技試験が行われます。

なお、学科試験、実技試験の科目合格制度が始まり、合格した試験の年から3年以内に同じ級の試験を受ける場合は、合格科目の試験が免除されるようになりました。

その代わり、心理学とその関連領域を専攻した人に対する、筆記試験免除は廃止されています。

試験では、初級が基礎知識と技能、一般的素養、中級が専門的知識とカウンセリング経験に基づく技能、高次の素養、上級では高度かつ広範な専門的知識と十分なカウンセリング経験に基づく技能及び素養、産業カウンセラーの養成並びに能力点検についての高度の判断能力を見るための問題が出題されます。

その他のこと。


■ 資格の認定は日本産業カウンセラー協会が行います。

■ この資格を取得することによって、臨床業務を独占できる、というものではありません。

■ 詳細は日本産業カウンセラー協会にお問い合わせください。

■ 内容や認定方法には変更がある場合があります。