cafe de psyche

New egogram(06年8月)


資料探しに電車に乗って東京駅近くの八重洲ブックセンターに行った私は、適当に資料を見つけて、そのままエスカレーターを上がって、上のフロアに向かったのでした。

八重洲ブックセンターの4階、そこは雑誌「臨床心理学」の横に「ムー」が置かれるような、そんなフロアでございまして、私は久々に心理の本でもチェックしてみるか、とふらふらしだしたわけであります。

そしたら、突然見つけた、束。

TEG2

東大式エゴグラム(TEG)の新版でございました。いやー、検査用紙をそのまんま売るところが都心のでかい本屋らしいですね。

エゴグラムという心理検査は交流分析(Transactional Analysis)から発展したものでございまして、おおざっぱに言うと、この交流分析、「一人の人間の中には3つの異なる『親』『大人』『子供』の状態が存在する」という考えから出発するものでございます。

親の状態、ってのは、両親から取り入れた態度や行動、という意味。批判的で責任感の強い親(Critical Parent)か愛情豊かで思いやりのある親(Nurturing Parent)の2つの側面に分けられ、大人の状態ってのは、事実に基づいて冷静に判断を行う状態のこと。子供の状態ってのは、自由で天真爛漫な心(Free Child)と他人に順応しようという心(Adapted Child)の2つの側面に別れます。

で、エゴグラムというのは、これらのパターンがどんな風に現れるかを調べる心理検査なわけです。たとえば、CPの面が強く現れる人であれば、頼りにされがちな人かも、とか、FCの面が強く現れる人ではのほほーんと嫌なことはすぐ忘れちゃうタイプかも、みたいな風に考えていく(すごくいい加減な説明ですが(^^;))。

まあ、交流分析の話はここで本気ではしないっていうか、wikipediaでも見ていただくといいかなという気がするので放っておきますが、とにかく、本屋さんにポンッとこんなものが置いてあるってところがすごいなと思ったきょうこの頃ということなのでした。

ちなみに。私そのあと、さらに上のフロアに行きまして、医学コーナーとか行って日経メディカル見ちゃったり(しかも、買っちゃったり)、「マンガ 境界性人格障害&躁うつ病REMIX」たなかみる・著/星和書店)を読みながら、「気分が上がったり下がったりして、それでもマンガ描けるってすごいなあ」とちょっと感動を覚えたり、いろいろしたりしました。たまには大きな本屋さんに行くのも楽しいですな。