cafe de psyche

大学で心理学っす。(2002年4月)


今年も、4月、桜な季節がやってきました。

何しろ、psycho lab.もスタートして半年。早い。早すぎる。皆さん、見てくれてありがとうです(脈絡なし)。

というわけで、この「cafe de psyche.(プシュケって読みましょう)」では、つれづれにいろんな事を書いていこうと思います。月1で書ければいいかなあ、と思っておりますので、気長にお付き合いをよろしく。

さて、私なんかは大学で心理学を学んでいるわけで、まあ、一般的にはこうして学ぶ人が多いんですが、いったいどんなことをやっているのか、わからない人も結構いると思います。

そもそも、心理学って勘違いされやすくて、「人の心、読めるんでしょう?」とか、「やっぱ将来はカウンセラー?」とか、めちゃくちゃ多いんですが、少なくても、このpsycho lab.を見てる人はそんなこと言っちゃだめです。結構、本人嫌になってるもんです(^^;)

つうわけで、新入生もいっぱい入ってくる時期なことだし、きょうは私の受けてる授業を大公開。

心理学=行動を科学する学問、と私が常日頃書いてるとおり、大学に入ると、その授業(講義?)には「数多くの実験」と、「数多くの資料」がついてまわります。ある日の私の講義メモはこんな感じ。

ある日の講義メモ

何でこんなに絵が書いてあるのって、そういう内容なんだもの。たとえば、上のレポは「サルを使ったストレス実験」だったりするんですが、こういうのって、絵がないとわからないことが多い。実際、授業でも講師は黒板に絵を書くんですよ(うまいかどうかは別として)。つうわけで、ささっと写すと。

ということで、意外と心理学は、絵のセンスがいります。

んでもって、発達心理学とか、人格心理学のような、どっちかって言うと、理論中心で当然のような分野では、椅子に座って授業を受けられるわけですが、知覚とかそういうコアな分野は、考えている以上に実験です

たとえば、こんなの。

鏡映描写実験

心理学を勉強している人ならわかると思いますが、これは鏡に映った絵を見ながら、それをトレースしていく「鏡映描写実験」というものです。この場合は、星と星の間の空間をなぞるわけなんですが、これが異様に難しい。でもそのうち慣れてくるよ、というオチです。じゃなんでつうと、いつものようにわからないんですが、まあ、これが心理学。

で、こういう実験をして、実際、どのくらいの秒数でできるようになるのか測って、それをグラフにするわけです。

学習曲線

これが学習あたりを勉強すると必ず出てくる「学習曲線」。身をもって知る理論というわけ。

また、いわゆる「伝言ゲーム」を絵でやっちゃう記憶の実験もあって、これは人はいかに忘却しやすいか、って感じなんですが、覚えられないもん、あんな絵。

これのもとの絵って、どんなのだっけ?

私はこれが限界でした。

でまあ、ある日の私のかばんには、こんだけのメモ、資料、質問紙、論文のコピーが無造作に入っとりました。

まあ、和気藹々として楽しいんですが、心理学って、ほんとのところこんな感じなので、ご了解を。

つうか、画像使いすぎて重くなっちゃいました。ダイアルアップの人、ごめんなさい…(最近、ADSLに変えて速いんだもの…)。